2005年10月10日
崇元寺下馬碑
写真は前回紹介した崇元寺の石垣近くにある下馬碑(げばひ)。1527年、尚清王の時代に建てられました。
風化してよく見えませんが、石碑にはこう書いてあります。
「あんじもげすも、くまにてむまからおれるべし」
(按司もゲスもここにて馬から降りるべし)
つまり神聖な国廟である崇元寺の前では、みんな馬から降りなさいということなんです。
しかし、身分の低い者が「ゲス」と呼ばれていたり、「ここ」を意味する言葉が方言の「くま」になっているのは面白いですね。
Posted by とらひこ at 00:15│Comments(4)
│沖縄島南部
この記事へのコメント
ゲスって…………。
もうちょっとオブラートに包んだ表現ができなかったのでしょうか。(笑)
今も昔も、お偉いさんは高ビーですねぇ。(笑)
もうちょっとオブラートに包んだ表現ができなかったのでしょうか。(笑)
今も昔も、お偉いさんは高ビーですねぇ。(笑)
Posted by みやらび at 2006年04月03日 20:58
>みやらびさん
ゲスという言葉は当時はそんなに侮蔑する意味はなかったようですよ。
まあ当時は「平等」なんて考えはありませんでしたけどね。
ゲスという言葉は当時はそんなに侮蔑する意味はなかったようですよ。
まあ当時は「平等」なんて考えはありませんでしたけどね。
Posted by とらひこ at 2006年04月04日 21:22
沢山の写真、楽しく拝見させていただきました。
ゲスは「下種」ではなく「下司」で下級官の事だと思います。
ゲスは「下種」ではなく「下司」で下級官の事だと思います。
Posted by む at 2006年04月11日 09:05
>むさん
訪問ありがとうございます。
はい、古琉球の身分は大きく分けて「按司部」と「下司」というランクがあったようです。碑文の「げす」も「下司」の意味だと思います。ただちょっと面白いからゲスと書いただけなんです(^_^;)
訪問ありがとうございます。
はい、古琉球の身分は大きく分けて「按司部」と「下司」というランクがあったようです。碑文の「げす」も「下司」の意味だと思います。ただちょっと面白いからゲスと書いただけなんです(^_^;)
Posted by とらひこ at 2006年04月11日 09:26